2025.09.05
「LINE公式アカウントを作ったけど、設定が分からない」 「運用で成果を出すには何をすればいいの?」
実際にアカウントを作ったあと、ここでつまずく方が非常に多いです。
そこでこの記事では、LINE公式アカウントの初期設定で必ずやるべき重要ポイントから、さらに成果を伸ばすための運用のコツまで、具体的な成功事例を交えて徹底解説します。
初期設定で必ずやるべきこと
LINE公式アカウントを開設しただけでは不十分です。友だち追加したユーザーに「このアカウントは信頼できそう」「何ができるアカウントか分かりやすい」と感じてもらうために、初期設定をしっかり行いましょう。
プロフィール設定
アカウント名、アイコン、説明文は、ユーザーに最初に表示される「顔」です。ここを整えることで、アカウントの信頼感を高め、友だち登録後の離脱を防ぎます。
- アカウント名: ユーザーが検索しやすいように、店舗や企業名を正確に、簡潔に入力しましょう。
- アイコン: ユーザーに強い印象を残すアイコンは、アカウントの顔として最も重要な要素です。
- 推奨サイズ: 640px × 640px以上の正方形
- デザインのコツ: 店舗のロゴや、サービス内容が一目でわかる写真(例:美容院ならおしゃれなカットモデルの写真)を設定すると、視覚的に訴えかけることができます。
- 説明文: どのような情報や特典を配信するアカウントなのかを明確に伝えましょう。
- 例: 「〇〇(お店の名前)の公式アカウントです。最新情報やLINE限定クーポンを配信中!」
あいさつメッセージ
あいさつメッセージは、友だち追加された直後に自動で送られる最初のメッセージです。このメッセージで、ユーザーの登録満足度を高め、今後のコミュニケーションにつなげましょう。
あいさつメッセージに含めるべき内容
- 友だち追加へのお礼
- アカウント名やお店の紹介
- LINE限定の特典やクーポンの案内
- リッチメニューの利用案内
配信できるメッセージの種類
あいさつメッセージには、以下の多様な形式のメッセージを組み合わせて、ユーザーの興味を引くことができます。
- 通常のテキスト: 挨拶や簡単な説明文など、最も基本的な形式です。
- スタンプ: 親近感や明るさを演出し、コミュニケーションを円滑にします。
- 画像: 店舗の外観や人気商品の写真などを使い、視覚的にアピールできます。
- リッチメッセージ: 画像の中に複数のリンクを設定できるため、一度に多くの情報を伝えることができます。
- リッチビデオメッセージ: 自動再生される動画を配信し、より強いインパクトを与えられます。
- カードタイプメッセージ: スワイプで複数の情報を表示できるメッセージで、商品やサービスを魅力的に紹介します。
あいさつメッセージの例文

メッセージカウントの仕組み
LINE公式アカウントでは「1通=1人に送った1配信」としてカウントされます。
- 吹き出しは3つまでまとめても「1通」扱い。
- 例:500人に3つの吹き出しを送信 → 500通とカウント
- 「配信回数 × 友だち数 = 消費通数」です。
- 例:500人に月2回配信 → 1,000通消費
応答メッセージ
応答メッセージは、ユーザーからのメッセージに対して自動で返信する機能です。これを賢く設定することで、日々の問い合わせ対応にかかる手間を大幅に削減し、お客様からの質問に素早く対応できるようになります。
応答メッセージの便利な使い方
- FAQ(よくある質問)の自動化: ユーザーが送信したキーワード(例:「営業時間」「アクセス」「料金」)に合わせて、あらかじめ設定しておいた回答を自動で返信します。これにより、お客様はいつでも必要な情報を得られるため、電話やメールでの問い合わせが減り、スタッフの負担が軽くなります。
- 営業時間外の自動対応: 営業時間外に届いたメッセージに対して「現在営業時間外です。営業時間内に改めてご返信します」といった定型文を自動で送ることができます。お客様を待たせることなく、丁寧な対応が可能になります。
- クーポンや特定ページへの誘導: 特定のキーワード(例:「クーポン」)を送信したユーザーに、自動でクーポンページへのリンクを送信するといった使い方も可能です。
リッチメニュー設置
リッチメニューは、LINEのトーク画面の下部に常に表示されるメニューです。ここを効果的に使うことで、ユーザーの行動を促す強力な導線になります。
リッチメニューには、ユーザーが何をすべきか直感的にわかるように、問い合わせ・予約・公式サイトリンクなどを分かりやすく配置しましょう。
リッチメニューのバリエーション
LINE公式アカウントでは、リッチメニューのテンプレートを「大」と「小」の2種類から選べます。
- 大(リッチメニューのコンテンツを多く表示する場合)
- サイズ: 2500px × 1686px
- トーク画面の大部分を占めるため、多くの情報を一度に表示したい場合に適しています。6分割や4分割など、複数のボタンを組み合わせて、さまざまな導線を設置できます。
- 小(トークルームにバランスよく表示する場合)
- サイズ: 2500px × 843px
- トーク画面の下部にコンパクトに表示されるため、メッセージのやり取りを邪魔しません。シンプルなデザインで、主要な導線(例:予約、クーポン)に絞って表示したい場合に適しています。
どちらのサイズを選ぶかは、コンテンツの量や運用の目的に合わせて決めましょう。
リッチメニューに設定できるアクション
リッチメニューのボタンには、以下の5種類のアクションを設定できます。
アクション | 特徴 | 活用例 |
リンク | ウェブサイトやオンラインストアなど、外部のURLへユーザーを誘導 | 「ご予約はこちら」「公式サイトへ」「商品一覧を見る」 |
クーポン | あらかじめ作成しておいたクーポンを、ボタンをタップしたユーザーに表示 | 「限定クーポンをもらう」「初回割引クーポン」など、来店や購入を促す |
テキスト | ボタンをタップすると、設定したテキストメッセージがトーク画面に送信 | 「営業時間」「アクセス方法」など、自動応答として活用 |
ショップカード | LINEのポイントカード機能「ショップカード」に誘導 | 「ポイントを貯める」「スタンプカード」といったボタンに設定し、リピートを促す |
設定しない | 特定のボタンに何もアクションを設定しない選択肢 | デザイン上の空白部分として利用したり、期間限定のキャンペーンボタンの仮置きとして使う |
デザインのコツ
- 直感的なアイコン: 「予約」ボタンにはカレンダーのアイコンを、「クーポン」ボタンにはプレゼントのアイコンを使うなど、文字が読めなくても機能がわかるようにデザインしましょう。
- 配色と統一感: ブランドカラーに合わせてデザインすることで、アカウント全体のプロフェッショナルな印象を高めることができます。
最適な料金プランの選び方
「無料で始められると聞いたけど、どんな制限があるの?」 「プランの違いが分からなくて、結局どれを選べばいいのか迷う…」
そんな方のために、最新の料金体系とメッセージカウント方法を丁寧に解説します。
最新料金プラン(2025年時点)
プラン | 月額料金 | 無料メッセージ数 | 超過料金 |
コミュニケーション | 0円 | 200通 | 追加不可 |
ライト | 5,000円 | 5,000通 | 追加不可 |
スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 3円/通 |
プラン選びの目安
- コミュニケーションプラン(0円):
- まだ友だち数が少なく、「LINE公式アカウントがどんなものか触ってみたい」段階に最適です。
- ライトプラン(5,000円):
- 顧客数が数百〜数千人規模のビジネスに最適です。月1〜2回のキャンペーン告知をする飲食店や美容室におすすめです。
- スタンダードプラン(15,000円):
- 顧客が多く、セグメント配信を駆使する企業やEC事業者向けです。月に数万通単位の配信も可能です。
料金でよくある失敗例と対策
- フリープランで始めたけどすぐに配信数が足りなくなり、告知できない
- 原因: 友だち数の増加ペースを過小評価していた。
- 対策: 運用開始時にどれくらいの友だち数を見込んでいるかをシミュレーションしましょう。
- スタンダードを契約したものの、配信数を使い切れずコストだけかさんでしまう
- 原因: 配信計画が曖昧だった。
- 対策: 運用開始前に、配信する内容と頻度を具体的に計画しましょう。まずはライトプランから始めて、必要に応じてアップグレードすることも可能です。
運用のコツ:成果を最大化する3つのポイント
LINE公式アカウントは、初期設定が完了したら、いよいよ運用フェーズです。ただ闇雲に配信するのではなく、以下の3つのポイントを押さえることで、より高い成果を目指すことができます。
1. 配信はメリハリをつけて、やりすぎない
「友だちが増えたから、毎日配信しよう!」と張り切っていませんか? 配信頻度が高すぎると、ユーザーに「しつこい」と思われてしまい、ブロック率が上がってしまう可能性があります。
- 推奨頻度: 月1〜2回を目安に、「お得情報」「イベント告知」など、ユーザーにとって価値のある情報を厳選して配信しましょう。
- 成功事例: ネイルサロンの場合、配信頻度を「月1回の割引クーポン」に絞ったところ、ブロック率が減少し、配信ごとの来店予約数が安定しました。
2. 顧客が増えたらセグメント配信に切り替える
友だちが少ないうちは一斉配信でも問題ありませんが、顧客が増えてきたら、セグメント配信への切り替えを強く推奨します。
LINE公式アカウントのセグメント配信では、ユーザーの属性(性別、年齢、居住地など)に基づいて、配信内容を出し分けることができます。
- 活用例: 美容情報を配信する場合、30代女性には「たるみケア」の情報を、40代女性には「乾燥対策」の情報を送ることで、それぞれのユーザーに刺さるメッセージを届けられます。
- 成功事例: あるECショップでは、購入履歴をもとに顧客を「アウター購入者」「トップス購入者」にセグメント分けし、それぞれに合わせた新着情報を配信。その結果、リピート購入率が1.5倍に改善しました。
3. 個別トークを活用してファンを育てる
LINEの強みは、ユーザーと一対一で直接やり取りができることです。これを活用しない手はありません。
- 活用例:
- ユーザーからの問い合わせにスタンプを交えて返信することで、親しみやすい印象を与えられます。
- 予約や問い合わせのやり取りをLINEに集約することで、電話対応の手間が半減したという事例もあります。
- 個別相談やカスタマイズの相談をLINEで受け付けることで、見込み客の購入意欲を効果的に高めることができます。
LINE公式アカウントの運用は、最初から完璧を目指す必要はありません。まずは初期設定をしっかり行い、これらのコツを参考にしながら、少しずつ運用を改善していくことが成功への鍵です。
担当者ご紹介

株式会社
ウェイズ
吉田 知弘
Lステップを活用して企業の課題解決、集客、業務改善、SNSマーケティングのコンサルティングを行う株式会社ウェイズは、平成16年に京都で創業しました。
地域社会との信頼関係を築き、京都の伝統を尊重しながらも、新しい手法を積極的に取り入れる姿勢を大切にしています。
広告手法の変化に柔軟に対応し、企画、印刷、各種広告提案を含む多様なサービスを提供。
クライアント様の売上や利益向上に貢献し、企業成長のパートナーとして持続的な成功をサポートします。
▼Lステップのお申し込み・お問い合わせはこちら▼
株式会社 ウェイズ Lステップサポート