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KPI設計と改善すべきセクションを見極める

column

2025.05.16

「»WebサイトKPI設計のための仮ロードマップ作成」では単純に目標売上から目標流入数を計算しましたが、もっと深く自社の環境を取り入れた視点でロードマップを制作してみましょう。


上記は最初に作成する、現在の状況を落とし込んだWEBロードマップです。このように現在の状況を数値にしたら、次に改善するポイントを確認します。すべての流入数やステップに進む人数割合を増やすことが最善ですが、企業のリソース 「人・物・金・技術」などには制約があるため、多くの企業ではすべてを行うことが難しいのではないでしょうか。そのような場合はこの中から優先度が高いものを選びます。

KPIとは「重要業績評価指標」「重要達成度指標」(Key Performance Indicator) のことですが、「数値(件数)」や「%(流入割合)」の「指標-Performance Indicator」から「重要な項目-key」を選ぶことを意味します。たくさんの指標の中から重要な指標を選定する方法として「SMART」 という考え方があります。

Specific 「具体的」

対象となる指標は万人が正しく理解できる内容になっていますか?「顧客満足度」 や 「納得度」 などは曖昧なので指標に向いていません。

Measurable「計測可能」

数値が設定できる内容ですか?その数値は「何もしていない状態」で変動が少ない数値ですか?「ポータルサイトからの流入数」はピックアップで紹介されれば大きく伸びますが、取り上げられないと流入は少なく、コントロールもできないのでKPIに向いていません。

Actionable「実現可能」

KPIとして設定した値は施策が実行可能ですか?施策が実行できない数値は改善できません。またKPIとして設定した値が半年間何もできない内容で、毎月の数値が全く変わらないものは選択から外します。

Realistic「現実的」

数値目標を当てはめてみたときに現実的な数値になっていますか?現実的で無い場合はKPIを増やすか、該当指標をKPIとして設定することをやめ、「ボリュームが多い指標」あるいは「改善幅がありそうな指標」を選びます。たとえば計算上では「検索エンジンからの流入を半年で月200件から10,000件に増やせば目標達成できますが、実現できる見込みがあるのか?費用は?」を考えて採用するか検討します。

TimeBound「期限設定」

その目標の達成までの期限は?KPIを決め、スケジュールを立てて実行するには時間がかかります。Actionable「実現可能」な内容でスケジューリングをします。スケジュールが実現できないKPIは遅れてしまったり実現できない可能性が高いです。

「SMART」 の中で最も重要なのはActionable「実現可能」

「SMART」の中で最も重要なのはActionable「実現可能」です。
Actionableの実現度は2つの要素によって検討します。

◾️出てくる施策のアイデア数

指標を改善策として多くのアイデアが出てくる方が実現できる可能性が高くなります。アイデアが1つしか思いつかない箇所より、10思いつく箇所の方が実現度と改善する可能性が高くなります。該当箇所を直すアイデアがあるか無いかは非常に大切です。

◾️アイデアの実現難易度

思いついたアイデアを本当に実現できますか?
改善方法は思いついたけれど技術的にできない、予算が足りないためにできないということもあります。課題は放っておいても改善しません。 1回だけのチャレンジではなく、10回チャレンジする方が改善する可能性が見込めます。会社のみなさんでできるだけアイデアを出し合い、「施策として実現できそう」なものを優先します。

改善する指標を選ぶ

「SMART」 を基準にしてすべての指標に評価付けを行い、改善する指標を2つ〜4つ選択してください。1つだけでは改善目標を達成できなかったときのリスクが大きく、多過ぎる(5つ以上)場合は絞り込みができておらず、施策へのエネルギーが分散します。

ただし、これらの改善指標数は施策を行える企業の担当者の人数などで検討します。小さな会社では先の例がおすすめですが、大企業の場合はすべての項目に目標を設定し、各部署で達成を目指すことができるでしょう。

改善する指標を選ぶための評価例

「Specific(具体的)」「Measurable(計測可能)」を前提として「Actionable(実現可能)」「Realistic(現実的)」「TimeBound(期限設定)」の観点で評価した事例です。

指標Actionable
実現可能
Realistic
現実的
TimeBound
期限設定
評価
コーポレートサイトの訪問数○1年である程度SEO施策は実行済み。有料広告は改善の余地あり。他社と比較してLPが見劣りするので改善。 ○有料広告は可能性あり。SNSなどからの訪問数は難易度が高いが、SNSを見直すことで改善は期待できる。 ○LP更新の期限設定は可能。SNSは毎日の反応を見られるため、随時知識習得とリソースを当てられる。
業種別サイト(複数サイト)作成△制作する業種は明確だが外注する費用が課題△ボリュームがコーポレートより少ないためSEOより広告に頼ることになる○外部リソースを活用する予算が確保できればスケジュールを組める
資料請求増加○資料の内容を見直しより役立つ資料を配布△個人情報を入力してもらうことは必須となりユーザーにとってはハードルが高い△社外秘事項もあるため記載内容精査に時間がかかる
お問い合わせ増加○実現性が高い施策の候補が多い。一部システム関わる部分は外注。○リニューアル後の細かい改修もできていなかったため見直し必須。○システム部分以外は速やかにプラン制作が可能
セミナー申込増加○セミナーの内容を工夫したり回数を増やすなどユーザー都合に合わせる◎セミナーの内容に良い評価をいただいているため実施の周知不足を改善することで参加率増加を期待できる◎SNS配信、バナーなどを増やすことで周知・誘導対応が可能
資料請求者の商談申込○積極的に電話をしたり、ステップメールを配信する△人的リソースの観点からできるだけWebサイトで完結する仕組みを希望。今はステップメールのシナリオ設定よりWebサイトを充実させたい×スタッフひとりの時間が取られてしまうため効率が悪い×
商談・説明からの売上増加△商談後のフォローなどにより成約率は十分ある△今以上にユーザーに接することはしつこいと思われる可能性がある△既に定期的に実施している×

改善するべき箇所(赤枠)

これで改善点は決まりました。これら3つの指標をどう増加させれば目標売上を達成できるか、具体的な数値は「»KPI設計とロードマップの完成」でお話しします。

担当者ご紹介

ウェイズ・Ways 代表取締役 吉田 知弘

株式会社
ウェイズ
吉田 知弘

Lステップを活用して企業の課題解決、集客、業務改善、SNSマーケティングのコンサルティングを行う株式会社ウェイズは、平成16年に京都で創業しました。
地域社会との信頼関係を築き、京都の伝統を尊重しながらも、新しい手法を積極的に取り入れる姿勢を大切にしています。
広告手法の変化に柔軟に対応し、企画、印刷、各種広告提案を含む多様なサービスを提供。
クライアント様の売上や利益向上に貢献し、企業成長のパートナーとして持続的な成功をサポートします。

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